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2013/05/31 (Fri) 09:51
カウンセリングのスキルアップ、その最も確かな方法

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塾長の鈴木です。



「聞く力というのはセンスとか素質もありますよね?」


養成塾の授業の中や懇親会の中で、
時々こうした質問を頂くことがあります。

そんな時、私はこう答えています。


「いいえ、訓練と経験です」


おそらく養成塾の授業に参加することによって、
「聞ける」ことの難しさを痛感することで出てくる質問でしょう。

自分には果たしてクライエントの訴えを
深く聞き取る力をがつくのだろうか・・・と。


しかし、あくまでも「聞けるようになる」ために必要なのは、
訓練と経験を積み重ねることです。

それ以外には向上させる方法を私は、見つけることができません。


もちろん、センスとか素質といった要素が全くないかというと、
それは多少は含まれてくるかとは思います。

しかし、大部分は「訓練と経験」に裏打ちされた力です。


少し厳しいことを言うようですが、
そもそも「センスだ」「素質だ」と言えるほど、
訓練と経験を積むということに挑戦してきたのでしょうか。

ここまで努力して、ここまで訓練を積んできて、
でも、それでも向上の兆しが全くみられない。

これはもう素質とかセンスの問題だ・・・という話ならわかります。


しかし、大抵そこまでの訓練を積んでいくと、
そういう余計な迷いが出る前に、「何か」が見えてくるものです。


私はかつて師匠のテキストに書いてあった言葉を拠りどころに、
ひたすら自分の面接を研究(逐語起こし)をし、指導を仰ぎました。

ちなみに師匠の言葉とはこういう言葉でした。


「逐語をとるというと(しかも一言半句正確に記録するというと)
実に大変で、面倒な作業ですが、それだけに録音は聞いても、
記録にまでする気にならないという人も多いようです。

しかし、実は、この逐語記録をとるということが、
一番手っ取り早い、しかも、最も効果的な聞く学習方法となります。

なぜなら、逐語記録をとるということは、
何ともいえないほどの単純作業のようですが、
しっかり聞けないと記録に起こせないわけです。

従って否応なく、耳を傾けざるをえない。

そしてそれをやり続けると、あえて、そうしようとしなくても、
いつの間にか"聞こう"という姿勢が体得されるからです」


そこで私は、この実に大変で、何ともいえないほどの
単純作業(笑)をひたすら続けていったのです。

50分の面接の逐語を起こすには、少なくとも毎回8時間はかかりました。

そして自分の面接の録音と逐語を師匠に提出し、
指導を仰ぐといことを5年にわたって継続しました。


ある時期は"毎週"逐語と録音を提出するということを
1年間続けた時期もあります。

仕事の合間をぬっては、逐語起こしをしていたものです。


合計で少なくとも100回分以上の面接の逐語を
師匠に提出しました。

また録音記録を自分で聴き返すという作業は
現在においても(8年間)続けています。


そうして振り返ってみて感じることは、
最も面倒な作業を誰よりも繰り返すくらいのつもりで、
訓練と経験を積んでいく。

そうすれば「センス」とか「素質」といったあいまいな話は
おそらく入り込む余地がなくなるのではないかと思います。


仮に自分にセンスや素質が足りないと本当に実感するのなら、
それこそ人の何倍も訓練と経験を・・・となるところです。

いずれにしても、聞く力を獲得したいと思うのであれば、
獲得できるために必要なことを必要なだけやっていく。

話は極めてシンプルな結論になりそうです。



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