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2013/05/07 (Tue) 12:04
否定的な道のりこそ重要

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塾長の鈴木です。


「(クライエントに対し)良くなってほしい」


この思いが強すぎると、カウンセリングは失敗します。

なぜ、失敗してしまうのか?


一つは「焦りを生む」ということがいえます。

カウンセリング面接において、十分に間をとったり、
沈黙を静かに待つという姿勢や対応が失われるからです。


もう一つはクライエントの立ち直りに必要な「ある経験」に
十分寄り添うことが出来なくなるからです。

その経験とは「一旦落ち込んでいく」というプロセスです。


全てのケースに当てはまる話ではないですが、
多くのケースが「一旦落ちる」というプロセスを踏んでいきます。

なぜなら、クライエントによっては、自分が認めたくないこと、
怖くてふれられないこと、不安なことにしっかりと向き合うことが
必要な場合があるからです。

ある意味、とても厳しい道のりなわけで、
とても嬉々として取り組めるような種類のものではありません。


しかし、カウンセリングが深まって、自分自身を少しずつ向き合えると、
クライエントは本能的に問題の核と向き合う必要性を感じます。

私はこの過程でも「向き合いましょう」とは言いません。

私からそのような働きかけをせずとも、
クライエントは自ら自分の中にある問題の核と向き合おうとします。


その時、カウンセラーが「良くなってほしい」と思い過ぎると、
クライエントが一時的に否定的な状態に変化していくプロセスに
十分寄り添うことができなくなってしまうのです。

ですからカウンセラーは、問題を抱え、向き合えないための否定的状態か、
問題に向き合うことによる一時的な否定的状態かを見極めなくてはなりません。


私の場合、「良くなってほしい」という思いはあまり持っていません。

それよりも、目の前のクライエントをそのまま受け止めようとか、
クライエントの中で今、何が起きているかを理解しようということ。

このことしか頭にないといってもいいと思います。


一言でいうと「受容」と「共感的理解」という言葉になりますね。

ここに専念できればできるほど、カウンセリングは成果につながります。

つまり「良くなってほしい」よりも「理解したい」ですね。





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