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2013/07/09 (Tue) 09:39
アドバイスすることの是非について

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塾長の鈴木です。



「伝えていいの?」


カウンセリング、占い、スピリチュアルなど、
様々なセラピーやセッションの中でぶつかる問題があります。

それは「伝えていいのか?」という問題です。


セラピストなど、相談に乗っている側の中に、
助言などの伝えたいことが出てきたとします。

その助言の内容を相談者が知れば、
相談者が抱えている問題の解決に有効だと判断できる。

そういう内容の助言が浮かんできたとします。


ここで考えなければならないことは、
その助言を伝えた場合、その助言が「生きるか?」ということ。

どんなに適切な内容の助言であったとしても、
相談者がそれを生かせる力をもてない状態だったり、
その内容を受け容れられない状態である場合。

その場合、まだその助言を伝える段階ではないということになります。


しかし、多くのセラピストや相談業務に携わる人たちが、
そのあたりの検討を十分しないうちに助言を伝えてしまっています。

その結果、相談者の中では次のような疑問や抵抗が起きたりします。


「それが正しいことは知っているけど、それが出来れば苦労しない・・」


相談者にしてみれば、その助言が実行できる自分であれば苦労しない。

今はその余力がなかったり、受け容れる土壌が出来ていない。

だから、いくら「正しいこと」を言われても、実際は困ってしまう。


カウンセラーやセラピストは、相談者のこうした葛藤に
どう応えていけるかを問われているんですね。


相談者もこちらが助言をして「ありがとうございます」とか、
「わあ、そうだったんですね」という反応は見せます。

それは相談者の人柄だったり、こちらへの配慮だったりもします。

しかし、そういう反応がその場で見られたとしても、
その後、実際にその助言が「本当の意味で」生かされることは少ないのです。


むしろ「この前の助言はどこにいったのだろう?」という感じで、
また相談者が同じ悩みを投げかけてくる場合が多いでしょう。

それは相談者の問題というよりも、助言をしたこちら側の問題かもしれません。


相談者にまだ、そうした助言を生かす態勢や力が確立されていない。

その段階での助言は、やはり生かせずに終わることになるのです。


カウンセリングで「助言は極力しない」という教えがあるのは、
こうした背景がベースにあってのことです。

ですから逆に言うと、相談者に助言を生かす力があったり、
カウンセラーとの間に助言を受け容れる関係性があるならば、
こうした助言が生かされる可能性が出てくるわけです。


多くのセラピストがこうした判断を十分しないまま、
場合によってはこうした発想もないまま、助言を投げています。

しかし、「正しいこと」が、時には人を傷つけることもあるということを、
セラピーや相談業務に携わる方々は、しっかりと認識することも大切です。






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2013/07/05 (Fri) 20:41
傾聴は「聞かせて頂く」こと

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塾長の鈴木です。


先日30日(日)に開催した「体験講座」にご参加下さった
看護師の小野田様の感想をご紹介します。

小野田さんはロールプレイで話し手となり、
職場の現状とその想いを、淡々と語ってくださいました。

-----------------------------
「聴く」ことの深さ、難しさ、また興味を持ちました。

「その方、その方のおっしゃっていることに耳を傾け、
正確に聞いて、理解し、応答していくことは、
こんなに大変なことなのかと実感です。

カウンセリングのやりとりをテープでお越し、聴き返し、
ふり返って毎回学び直していくという練習を
積極的にしていってみたいと思います。

相手から「相手の言葉を聞かせて頂いている」という
尊重の気持ちが大切だと思います。

初めてなので、何回も納得いくまで来てみたいと思います。

相手の話を遮ったりすることのないように「聞く」のは
すごく新鮮で難しいです。

"間"の取り方もまだよくわかりませんが、
これから学んでいきたいです。

お世話になりました。

-----------------------------

この感想の中で「聞かせて頂いている」という言葉がありますね。

傾聴を実践していく上で、この「姿勢」「感覚」は非常に重要です。

この「聞かせて頂く」という姿勢や感覚が失われたら、
もはや心を傾けて聴くことはできなくなってしまいます。


私はこの「聞かせて頂く」という姿勢と感覚を
小学生とのカウンセリングにおいても貫こうとしました。

結果として彼らの深い人間性と経験の世界にふれることができ、
これらの姿勢や感覚の重要性を改めて認識したのです。


「聞く」ということを深め、突き詰めていく。

こうした探求の先には、実に豊富な学びと発見が待っています。

その深め方、突き詰め方をぜひ共に学んでいけたらと思います。






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2013/07/03 (Wed) 16:04
カウンセリング面接の二つの軸

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塾長の鈴木です。



カウンセリングではクライエントの
様々な感情に共感を試みます。

焦りであったり、怖れであったり、
未来への不安であったり、怒りや悲しみ、苦しみ、
悔しさ、鬱々とした気持ちであったりします。

こうした否定的な感情にカウンセラーは
共感的理解を示すことで、クライエントに寄り添おうとします。


ここで大切なことは、クライエントの
こうした否定的な感情に寄り添いつつも、
カウンセラーがクライエントと「共倒れにならない」こと。

なぜ、クライエントの感情経験に深く共感していながら、
カウンセラーはその感情に飲みこまれずにいられるのでしょうか。

それは、カウンセラーがもう一つの軸をもって
クライエントの話を聞くことができるからなんです。


カウンセラーはクライエントの感情経験に
深く共感しながらも、その問題の全体を客観的に捉える、
もう一つの軸を失わずにいます。

クライエントの訴えには深い理解と共感を示しながらも、
一方で「現実検討」を忘れないもう一人の自分を持ち続けます。

つまり「共感的理解と現実検討」という二つの軸を持つことで、
クライエントの信頼を獲得し、同時に建設的な方向に導く。

カウンセラーはこの両方のことをするわけです。


クライエントが迷路にはまるとき、そこには本人も気づかない
視野の狭さや見通しの危うさが存在します。

カウンセラーはその狭さや危うさをいきなり指摘するのではなく、
先ずはそうした狭さ、危うさの中にいる
クライエントとコンタクトを取ります。

そしてクライエントの訴えをそのまま受け止め、
クライエントが感じているように感情を共有しようと努めます。


クライエントは自分の訴えを
誰よりも真っ直ぐに聞いてくれるカウンセラーに対し、
深い信頼感を覚えるようになっていきます。

そしてカウンセラーは徐々クライエントの感情的な感覚に
もう一つの軸となる「現実検討」を応答などに織り込んでいきます。

クライエントはそうしたカウンセラーの対応によって、
これまた徐々に自分の視野の狭さ、
見通しの危うさに気づいていきます。


こうした二人三脚によって、クライエントの態度は
自ら建設的な道筋を歩める態度へと変化していくわけです。


養成塾でお伝えしていることは、
まさにこうした寄り添い方と歩み方です。

その方法とあり方を具体的な事例、事象に沿って検証する。

それが養成塾の授業の神髄であると申し上げておきたいと思います。





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